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通貨の違う国で決済を行った場合に自分に請求が来るまでの仕組み
日本にいれば円で決済され、円で請求が来ますのでとても簡単です。しかし海外旅行や海外サイトで決済を行うと、円とは違う通貨で決済されるので少し複雑な計算を行う必要があります。単純に考えると、ドルで決済されたら為替レートで円に換算されて円で請求が来ると思いがちです。確かにそのような流れでシンプルに請求が来ることもあるのですが、違う方法で請求がくることもあります。
世界では様々な通貨がありますが、今回はシンプルに考えるためにドルと円の関係性だけで見てみます。では、どんな種類があるのか見てみましょう。
- ドルドル決済
- ドル円決済
- 円円決済
- 円ドル決済
ドルドル?円ドル?決済と請求の通貨を並べて言葉にしているだけです
聞き慣れないかもしれませんが、この言葉の意味は最初が決済時の通貨で、後の方が請求時の通貨をあらわしています。例えばドルドルと表記された決済の場合はドルで決済し、ドルで請求されることを意味しています。
例えば「円ドル」決済の場合、決済時は円で決済されるため、5000円のような表記のサービスをそのまま5000円で購入するというイメージですが、請求時は5000円ではなく決済時の為替レートでドルに換算されてドルで請求が来ます。つまり、5000円は5000円なのですが、実際にはその時の為替レートでドルによる請求が届くということになります。明細にもドルで請求が記載されます。
各種決済通貨の決まり方と請求方法の仕組み
海外旅行中での現地決済は基本的にドルドル決済です
現地の店舗に行ってドルで商品を購入した場合、シンプルにドルでクレジットカードに請求されます。ドルで購入したのだから当たり前のことですよね。これがごく一般的で普通のことです。
日本にいながら海外のサイトでオンライン決済を行う場合でも、ほとんどの場合はこのドルドル決済ですので迷うことも無く不安になることもないでしょう。
円ドル決済という難しい決済手段がなぜあるのか?
インターネットの復旧によりネットでは国境がなくなり、アメリカにいながら日本で商売を行うことが出来るようになりました。しかしここで問題が発生します。それは通貨の違いです。アメリカ人にとっては通貨はドルなのでドルで決済したい、日本人にとってはドルで決済するのは通貨が違うから不安になる。こいう弊害が発生しました。
日本人が欲しい商品をアメリカのサイトで見つけても、料金がドルであるという理由で不安になり購入をしないという決断をしてしまうかもしれません。馴染みのない通貨で決済を行うとなると不安ですよね。そこで生まれたのが円ドル決済です。サイト運営者としては日本のユーザーにもサイトを利用してほしいため、円で料金を明示し、日本人にも購入してほしい。そのためサイト上の表記を円にし、円で決済を行わせたいと考えるようになります。
しかし、更なる弊害が発生します。アメリカの銀行で円決済を導入するのは審査等があり非常にハードルが高く、手数料も高くなりサイト運営者にとって簡単に導入できるものではありません。そこでサイト上の表記は円で、裏側ではドルで決済するという円ドル決済という手段が広く使われるようになりました。
ドルドル決済されてから請求されるまでの流れ
ドルドル決済の場合、請求されるまでの流れは簡単です。ドルで決済され、そのままドルで請求が届きます。実際に購入者へは請求日の為替レートで円に換算された料金で請求が届き、円で支払いを行います。
※わざわざ銀行でドルに両替して支払うなんてことは必要ないのでご安心ください。
例えば海外アダルトサイトで50ドルの決済をした場合、請求日の為替レートが110円であれば、5500円の請求が届きます。
円ドル決済されてから請求されるまでの流れ
円ドルの場合は、為替レートの変換が2度行われることになります。5000円と表記された決済を海外のアダルトサイトで行った場合で1ドル110円だった場合、まず決済したタイミングで5000円をドルに変換します。45.45ドルとなります。これが請求額となり、この金額が請求されます。しかし、今度はこの金額を請求日にさらに円に換算しなおす必要があるので、その請求日の為替レートが108円になっていた場合は108円で再計算されます。4908円が実際に請求されて支払う金額となります。
つまり、ドルドルの場合はドルがそのまま請求され、円ドルの場合は2度為替レートが変更されるので、為替レートの関係で金額が変動する可能性があるメリットデメリットがあります。購入日より請求日の方が円安であれば損が発生し、逆に円高になっていれば金額が少し安くなっていることになります。
為替レートが変動するので多少の損益が発生するのですが、今までの時代の流れを見ていても、実際には1ヶ月で5円や10円などといった大変動が発生してしまう可能性は著しく低いと思います。アダルトサイトの購入額は1000円~10000円程度ですので、為替差益、為替差損が発生したとしても変動する金額は数十円~数百円というケースが多いです。
変動することに不安を感じるかもしれませんが、実際にはたいした金額ではないと思いますのでご安心を。
海外サイトでドルと円の両方の金額がある場合
海外のサイトで決済するときに、ドル決済と円決済を選べる場合があります。為替レートの変動はわずかな影響ではありますが、場合によってはお得に買い物をすることも可能です。これから円安になるのか円高になるのかを予測して、あえてドル決済を行ったり、円ドル決済のサイトであれば、あえてその決済手段を選ぶということもできます。
ちなみに、各サイトの決済ページを見てみると、円で表記されていても実際はドルで請求が行くなど説明文に記載されています。気になる方は必ず決済ページをしっかりと読み、そのサイトがどのような決済手段を用いて決済しているのか把握してから決済を行いましょう。
ちなみに日本向けアダルトサイトのほとんどは円ドル決済を用いている場合が多いです。
どんな通貨で決済しても最終的には円(現地通貨)で請求されます
ネットで海外のサイトでお買い物をした場合でも、今まで述べてきたような仕組みで最終的にはその時の為替レートで円換算して円で請求されます。クレジットカードの明細にも他国通貨(ドルなど)での請求と同時に為替レートで換算された円での記載が載っているケースが多いです。