FC2で配信して逮捕者続出の理由とは?大切な法律のお話を知って安全なサイトで配信しよう。

海外サイトで配信すると逮捕されるというわけではない

FC2ライブで配信した帽子君やキタロウが警察に公然わいせつ罪職業安定法違反(有害業務紹介)で逮捕され起訴されてしまったことはまだ記憶に新しいですが、その後も多くの配信者、プロダクションへ捜査のメスが入りました。

このことから、巷では海外サイトで配信するのは危険という噂が飛び交い、多くのプロダクションがFC2ライブDXライブでの配信をやめて国内ライブチャットに移動しました。さらに、国内ライブチャットのエンジェルライブなどはユーザー向けにメールを配信し、海外ライブチャットの危険さを説明して国内サイトへ誘導するネガティブキャンペーンなども行っていました。

国内ライブチャットサイトによるネガキャン

しかし、内情を知る私としては、海外サイトだから危険という噂はエンジェルライブなどが流したネガティブキャンペーンのプロパガンダであり、しっかりとこの事件の裏側を知ることで安全に海外でも配信してお金を稼ぐことができます。

海外サイトといえば、FC2ライブ、DXライブ、ライブチャットTVの3サイトがありますが、それらのサイトで配信しても問題ないように、このページでしっかりと知識を学んでください。

海外サイトで配信するとすぐに逮捕されるという話は本当か?

FC2逮捕劇がある前までは、海外サーバーにあるサイトだったら大丈夫だという考えが広まっていましたが、今ではその考え方は誤りである、海外サーバーでも日本国内から配信をしたら逮捕される、という風潮になってきました。

海外サーバーであるFC2から逮捕者がでたことでこの話が広まりました。でも、その考えもまた少し違います。「海外サーバーにあるサイトだったら大丈夫」というのはある意味正しいのですが、間違いでもあります。

海外サーバーにあるサイトだったら今でも大丈夫なサイトもあるのですが、危険なサイトもあるというのが本質です。

狙われていたFC2

今回、FC2ライブで配信を行ったプロダクションやチャットレディーが逮捕されましたが、なぜか、逮捕者はFC2ライブのみで、DXライブやライブチャットTVで配信した人たちは誰も逮捕されていません。

FC2ライブの配信者のみが逮捕されているんです。これっておかしくないですか?海外サーバーにあるサイトがアウトなのであれば、DXライブやライブチャットTVの配信者も逮捕されるはずなのに、逮捕されていません。

つまり、海外サーバー(海外サイト運営)だからアウトなのではなく、FC2ライブだったからアウトだったというのが事実なんです。

FC2ライブ ⇒ 逮捕者続出中
DXライブ ⇒ 逮捕者無し
ライブチャットTV ⇒ 逮捕者無し

これはなぜなのでしょうか?

刑法174条、公然わいせつ罪とは?わいせつとは何かをおさらいしよう!

※私は法律の専門家ではありませんので、あくまでこれまでの経験と知識から得た個人的見解が含まれております。法的問題で不安な点がある場合は法律の専門家に相談し、自己責任のもと判断してください。

刑法174条に公然わいせつ罪があり、不特定多数の人の目に触れるような場所で公然とわいせつな行為を行うことを禁じており、違反すると罰則は6ヵ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金、または拘留、科料とされています。

例えば、公園で素っ裸になり逮捕されたSMAPの草薙剛さんなどもこの公然わいせつ罪で逮捕されましたね。つまり、人の前で裸になったり、性行為をしてはいけないという法律です。

ネットができる何十年も前にできた法律ですが、ネット上も不特定多数のものが閲覧することから、ネットで裸や性行為を行った映像、画像を流したりするとこの法律が適用され、逮捕、起訴されます。チャットも同様で、チャットは誰でも登録したら閲覧可能なことから公然性が高いと判断され、チャットでも猥褻映像を生配信すると公然わいせつ罪となります。

※ちょっと話はそれますが・・・公然わいせつ罪の適用には様々な議論がされています。憲法に保障されている自由は、公然でわいせつを行いたいという自由も保障されていますが、公然でのわいせつを見たくない自由というのもあるわけです。この刑法174条は見たくない自由が強いと判断されてこのような法規があるわけですが、ネット上においては、その猥褻映像を見るためには、ネットに自ら訪れ、登録し、自らの判断で閲覧するわけですので、みたくない自由が当てはまるとは思えません。チャットでアダルト映像を流すことがわいせつにあたるかどうか、最高裁まで争ったことはないため、まだこの行為が無罪になる可能性、つまりネットでの猥褻映像が解禁になる可能性はあると考えています。

しかしながら、この「わいせつ」という言葉が非常に曖昧で問題なのです。なぜかと言いますと、法律には性器を露出したらいけないとか、性行為を見せてはいけないとか具体的に書いてあるわけではなく、「わいせつ物」などといったあいまいな言葉でしか表現されていません。

日本においては、江戸時代は男女が仲良く歩くだけでも良くないとされていました。昭和初期では人前でキスするなんてことも考えられなかったわけです。わいせつの定義は時代とともに進化し、キスもアウトだったけど今は人前でキスして逮捕されることなんてありません。ヌードも解禁され、ヘアーも解禁され、時代とともに猥褻の定義は進化してきました。今は性器の露出と性行為のみがアウトだと考えてよいでしょう。

アダルトの歴史もわいせつの解釈や解禁とともに進化し、今では性器の露出以外はありとあらゆる描写が解禁されると言ってもよいでしょう。

つまり、日本に居住している人が無修正で性器を日本向けに露出しチャットをすると、たとえ海外運営で海外サーバーでも基本的には日本の刑法に接触するので注意してください。

しかしながら、逮捕されるのはFC2の配信者だけ。他の海外サイトからは逮捕者が出ていません。なぜでしょうか?その理由を次の章で説明しますね。

海外運営のライブチャットで逮捕者が出ない理由とは?

チャットは生中継配信されるので、刑法175条のわいせつ電磁的記録媒体陳列は相当しません。もちろん、チャット配信を録画して再配信した場合は電磁的記録媒体なので、わいせつ物頒布等の罪になりますが、基本的に生中継は刑法175条で罰することはできないと考えられます。

わいせつ物頒布等の罪でしたら、後からその映像をアップロードした場所、アップロードしたIPアドレスなどをたどれば、誰がいつどこで、どのサイトにアップロードしたか分かる可能性があるため逮捕される危険性もあるのですが、刑法174条の公然にわいせつする行為はいまそこで発生している事象ですので、原則現行犯で逮捕しなくてはいけません。

捕まってしまう

つまり、チャットを行っている場所を現行犯で逮捕しなければ、その配信者を逮捕することは非常に難しいことになります。ですので、警察がチャット配信者を逮捕するには、まずサイトで違反行為を発見し、その者がどこから配信しているか探して、それが誰なのか調査し部屋に強制的に入って逮捕しなければ公然わいせつ罪として起訴できないということです。それを、配信者が配信を始めてから終わるまでにこなすなんてことは不可能に近いです。

さらに、米国運営のサイトの場合、サイト側に警察や日本の裁判所が、その違反者がどこの誰であるのかの情報公開請求を行っても、米国では違法ではありませんので情報公開することはありません。つまり、米国運営サイトの場合、警察がその者の違法行為を見つけても、それがどんなIPアドレスで接続していて、どんなメールアドレスで、どんな個人情報をもっている人物なのか、まず特定することはできないのです。

もちろん、もしその行為が日本国内で運営されているサイトで発生した場合、風俗営業法にもとづき警察はいつでもサイト運営会社に情報公開請求を行うことができますので、一瞬でどこのだれが配信している分かり、逮捕することができます。でも、それが海外運営サイトである場合、まず個人情報を手に入れることが不可能なのです。

これが海外運営サイトで海外サーバーのサイトでしたら無修正で配信しても逮捕されないという理由になります。DXライブやライブチャットTVの配信者が逮捕されないのはなぜなのか分かりましたでしょうか?

誤解のないよう言っておきますが、海外サイトで日本から無修正配信を行うことが違法ではない、と言っているわけではなく、違法になる可能性は十分あるが、その行為が理由で逮捕される可能性が著しく低いと言っているわけですので間違わないでくださいね。

なぜFC2の配信者だけが逮捕されるのか?

以前、「FC2ライブチャットのアダルト配信は危険。逮捕される可能性高いのにまだ配信する業者たち。」でも書きましたが、あらためてFC2ライブで配信者の逮捕者が続出しているのか、私なりの意見を書いてみたいと思います。

実は日本で運営していたFC2

FC2はラスベガスに登記された米国運営の会社です。FC2ライブを利用していたユーザーも当然、海外サイトなので安心して配信していました。しかし、FC2という会社は、実はペーパーカンパニーで運営実態が存在せず、FC2の運営はなんと大阪の株式会社ホームページシステムでやっていたことが分かりました。

たしかに、ペーパーカンパニーといえども、会社が実際に登記されており、銀行口座も米国であるので、そこには日本の司法は手を出すことができません。でも、それらの幇助を行っているとの疑惑で株式会社ホームページシステムを強制捜査したのです。

そうすると、実際の運営は大阪でやっていたわけですので、様々な情報がここからでてきます。配信者の個人情報、銀行口座、プロダクション情報、ユーザー情報、メールのやりとり、全て日本の警察が押収。そこから調査がはいり、プロダクションや個人配信者の中でも悪質だと判断された順番に逮捕していったのです。

これがFC2で逮捕者が続出している理由です。現在も警察当局は常にFC2を監視、調査しており、いつでも配信者を逮捕できる状況にあると考えたほうが無難です。

警察はホームページシステムに行けば配信者の情報がいつでも分かるので、いつどこで誰が違法配信を行ったかすぐに把握できます。あとはその人物の調査を行い、場所を特定し、配信が始まると同時に内部へ強制捜査。これで現行犯逮捕が成立です。

また、逮捕までいたらずとも、プロダクションへの強制捜査は結構たくさん入っており、注意、勧告などで終わっているケースも多々あります。さらに、その情報は税務署へももちろん流れていますので、FC2で稼いでいる人へ税務署が来たというケースも時々聞きます。

つまり、海外サイトだったら捕まらない、という都市伝説はまだ崩れていませんが、もしその会社が海外サイトと偽って日本で運営していたら、そのサイトで配信を行うと警察にあなたの情報はダダ漏れしている可能性があることを理解しなくてはいけません。

完全海外運営なら情報が漏れる可能性が低い

DXライブやライブチャットTVは完全海外運営で日本に支店や代理店がありませんので、安心して配信できるというわけです。

これが、FC2の配信者だけが逮捕されている理由です。たとえ性器の露出をしない配信をしていたとしても、わいせつの定義があいまいな日本では、いつ警察があなたのもとにやってくるか分かりません。個人情報が漏れていると分かると不安でしょうがないです。

ただ、稼ぐのであれば今はFC2ライブが圧倒的に有利です。人もたくさんいますし、システムも充実しています。

ですので、FC2で稼ぎたい場合は、絶対に居住している国の法律を守り、危険なことは行わないようにしましょう。

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